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ES「企業選びで重視すること」の書き方|例文と見つけ方を解説

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エントリーシート(ES)や面接で必ずと言っていいほど聞かれる「企業選びで重視することは何ですか?」という質問。いざ答えようとすると、「どう書けばいいんだろう…」「ありきたりな答えしか思いつかない」と頭を抱えてしまう人も多いのではないでしょうか。特に初めての就活では、何が正解なのか分からず不安になりますよね。

でも、安心してください!この質問は、あなたの個性や熱意をアピールする絶好のチャンスなんです。企業がなぜこの質問をするのか、その意図をしっかり理解すれば、他の就活生と差がつく魅力的な回答が作れます。この記事では、企業側の視点から、評価される書き方のコツ、具体的な例文、そして自分だけの「軸」を見つける方法まで、丁寧に解説していきます。名古屋での就活を勝ち抜くために、一緒に準備を進めていきましょう!

企業が「企業選びの軸(重視すること)」を質問する意図

そもそも、なぜ企業は「企業選びの軸」を知りたがるのでしょうか?その裏には、あなたという人物を深く理解し、入社後のミスマッチを防ぎたいという明確な意図があります。質問の背景を知ることで、より的確なアピールができますよ。

自社の社風や価値観にマッチするか(カルチャーフィット)

企業は、あなたが自社のカルチャーに合う人材かどうかを見ています。どんなに優秀なスキルを持っていても、会社の雰囲気や価値観と合わなければ、お互いにとって不幸な結果になりかねません。例えば、チームでの協調性を重んじる名古屋の老舗企業に、個人で成果を出すことを最優先する人が入社すると、働きづらさを感じてしまうかもしれません。

企業は、あなたに長く活躍してほしいと心から願っています。だからこそ、「企業選びの軸」を通して、あなたの価値観や仕事へのスタンスが自社と一致しているかを確認し、入社後のミスマッチを防ごうとしているのです。

入社後のモチベーションを維持できるか(定着性)

企業選びの軸は、あなたが「何のために働くのか」という仕事への価値観そのものです。企業は、その軸が自社で満たされるかどうかを確認することで、あなたが入社後も高いモチベーションを保ち、長く働き続けてくれるか(定着性)を判断しています。

例えば、「若いうちから裁量権のある仕事がしたい」という軸を持つ人が、年功序列の風土が強い企業に入社すると、やりがいを感じられず、早期離職につながる可能性があります。企業は採用に多くのコストと時間をかけているため、すぐに辞めてしまう事態は避けたいのです。明確な軸を持つ学生は、目的意識を持って仕事に取り組めると期待されています。

自社への志望度がどの程度高いか(熱意の確認)

「あなたの企業選びの軸」と「その企業の特徴」を具体的に結びつけて語れるかどうかで、志望度の高さが分かります。「成長できる環境」を軸とする学生は多いですが、「なぜ、他の会社ではなくうちの会社で成長したいのか」を説明できなければ、熱意は伝わりません。

企業の事業内容や理念、社員の方々の働き方などを深く理解し、「貴社の〇〇という点に魅力を感じ、私の△△という軸と合致すると考えました」と具体的に話せれば、説得力が増します。しっかりと企業研究を行い、「この会社で働きたい!」という強い想いを伝えられるかが、重要なポイントになるのです。

ESで「企業選びで重視すること」を伝えるコツ

企業の質問意図が分かったら、次はESで効果的に伝えるためのコツを見ていきましょう。単に「〇〇を重視します」と書くだけでなく、あなただけのストーリーを加えて説得力を持たせることが大切です。

自分の過去の経験(原体験)と紐付ける

なぜその軸を重視するようになったのか、背景にあるあなた自身の経験(原体験)を語ることで、回答に一気に深みとオリジナリティが生まれます。誰かの受け売りではない、あなた自身の言葉で語られた軸は、採用担当者の心に響きやすいものです。

例えば、「チームで協力して目標を達成すること」を軸にするなら、サークル活動やアルバイトの経験を具体的に話してみましょう。「栄のカフェでアルバイトリーダーとして、スタッフと協力して売上目標を達成した経験から、チームワークの重要性を学びました」のように、具体的なエピソードを添えることで、あなたの価値観に説得力が生まれます。

その企業でなければならない理由(一貫性)を明確にする

あなたの「企業選びの軸」が、なぜ応募先の企業で実現できるのかを具体的に示しましょう。これが「この会社でなければならない理由」になり、志望度の高さをアピールすることに繋がります。そのためには、徹底した企業研究が欠かせません。

企業のウェブサイトや採用ページ、説明会などで得た情報を活用し、「貴社の『挑戦を歓迎する』という社風や、若手にも大きなプロジェクトを任せるという〇〇様のインタビュー記事を拝見し、私の『主体的に成長したい』という軸を実現できると確信しました」といった形で、自分の軸と企業の特徴を結びつけて説明することが重要です。

貢献意欲(自分がどう活躍したいか)まで言及する

「〇〇を重視しています」で話を終えるのではなく、その軸を満たす環境で、あなた自身がどのように会社に貢献したいのかまで具体的に伝えましょう。企業は、あなたを採用することでどんなメリットがあるのかを知りたいと思っています。

「チームワークを重視する」という軸であれば、「多様な専門性を持つ方々と連携し、チームの潤滑油のような役割を果たすことで、プロジェクトの成功に貢献したいです」のように、入社後の活躍イメージを提示することが大切です。これにより、単なる「受け身」の姿勢ではなく、主体的に会社に貢献してくれる人材だと評価されやすくなります。

例文あり:企業選びで重視することをESで書くときのポイント

ここからは、具体的な例文を3つのパターンに分けて紹介します!自分の考えに近いものを参考にしながら、オリジナルの回答を作成するヒントにしてくださいね。構成のポイントも一緒に解説します。

【例文①:成長環境・スキルアップ】を重視する場合

私が企業選びで最も重視するのは、「若手のうちから挑戦を通じて成長できる環境」です。大学時代のプログラミング学習で、自ら課題を見つけてサービスを開発した際に、試行錯誤の末に機能が完成したことに大きな達成感を覚えました。この経験から、困難な課題に挑戦し、それを乗り越えるプロセスこそが最大の成長に繋がると確信しています。貴社は、年次に関わらず意欲のある社員に裁量権を与える社風であり、実際に多くの若手社員の方々が新規事業の立ち上げをリードされていると伺いました。私も貴社の一員として、失敗を恐れずに新しい技術領域へ挑戦し、将来的には東海地方のモノづくりを支える革新的なサービス開発に貢献したいです。

【例文②:経営理念・社会貢献性】を重視する場合

私が企業選びで重視することは、「事業を通じて地域社会の課題解決に貢献できること」です。大学のゼミで名古屋市の過疎地域の活性化について研究した際、地域に根差した企業の取り組みが人々の暮らしを豊かにしていることを目の当たりにし、感銘を受けました。この経験から、私もビジネスの力で社会に貢献したいと強く思うようになりました。貴社は「地域と共に未来を創る」という理念を掲げ、地域の文化振興や環境保全活動に積極的に取り組まれています。私も貴社の一員となり、お客様一人ひとりの声に耳を傾けることで潜在的なニーズを掘り起こし、地域の人々の生活をより豊かにする新たな価値を提供していきたいです。

【例文③:働き方・ワークライフバランス】を重視する場合

私が企業選びで重視するのは、「多様な働き方を尊重し、社員一人ひとりが長期的に価値を発揮できる環境」です。これは「楽をしたい」という意味ではなく、限られた時間の中で最大限の成果を出すことで、仕事と自己成長の時間を両立させたいと考えているからです。大学時代、学業と週4日のアルバイトを両立させる中で、タイムマネジメント能力と集中力を養いました。貴社が導入されているフレックスタイム制度やリモートワーク制度は、社員の自律性を重んじ、生産性向上を後押しする素晴らしい取り組みだと感じています。私もこうした環境で高いパフォーマンスを発揮し、変化の速い市場においても常に学び続け、長期的に貴社の事業発展に貢献していきたいです。

構成案:PREP法(結論→理由→具体例→結論)で説得力を高める

これらの例文は、いずれもPREP法というフレームワークを意識して作られています。

  • Point(結論): 最初に「私が重視することは〇〇です」と結論を述べます。
  • Reason(理由): 次に「なぜなら〜」と、その結論に至った理由を説明します。
  • Example(具体例): 理由を裏付ける具体的なエピソード(原体験)を話します。
  • Point(結論/貢献意欲): 最後に、その企業でどう貢献したいかを述べ、話を締めくくります。

このPREP法を使うと、誰でも簡単に分かりやすく、説得力のある文章を作ることができます。ぜひES作成の際に活用してみてください!

面接で「企業選びで重視すること」を伝えるコツ

ESが無事に通過したら、次は面接です。面接では、ESに書いた内容について「なぜ?」「具体的には?」とさらに深く質問されます。ここでは、面接官を納得させ、あなたの本気度を伝えるためのコツを紹介します。

ESの内容を深掘りされても矛盾がないようにする

面接官は、あなたの回答に一貫性があるかを見ています。ESに書いた内容と、面接での回答が食い違っていると、「その場しのぎで答えているのでは?」と不信感を持たれてしまいます。そうならないためにも、ESに書いた軸の背景にある原体験や、なぜその企業でなければならないのかという理由を、自分の言葉でスラスラと説明できるように準備しておきましょう。

「なぜそう思うようになったの?」「他にそういう経験はある?」といった深掘り質問を自分で想定し、回答をシミュレーションしておくことが大切です。自己分析と企業研究に基づいた揺るぎない軸があれば、どんな質問にも自信を持って答えられます。

声のトーンや表情で「本気度」を補完する

面接では、話す内容だけでなく、話し方や表情といった非言語的な要素も非常に重要です。いくら素晴らしい内容を話していても、自信なさげにボソボソと話していては、熱意は伝わりません。少し大きめの声でハキハキと話し、自信のある表情を心がけるだけで、言葉の説得力は格段に増します。

これはオンライン面接でも同じです。画面越しだと表情が伝わりにくいこともあるので、いつもより少しだけリアクションを大きくしたり、相づちを打ったりすることを意識しましょう。背筋を伸ばし、カメラのレンズを相手の目だと思って話すことで、あなたの「この会社で働きたい!」という本気度がきっと伝わります。

逆質問と組み合わせて、軸の信憑性を高める

面接の最後にある「何か質問はありますか?」という逆質問の時間は、あなたの企業選びの軸が本物であることをアピールする絶好のチャンスです。自分の軸に関連した質問をすることで、企業への関心の高さと、深く企業研究を行っていることを示すことができます。

例えば、「若手の成長」を軸にしているなら、「若手社員の方が主体となって進められたプロジェクトの事例があれば、ぜひお伺いしたいです」といった質問が考えられます。ただ質問するだけでなく、「私の企業選びの軸は〇〇でして、その点についてもう少し詳しくお伺いしたく…」と前置きをすると、より意図が伝わりやすくなります。

よくある「企業選びで重視すること」の失敗例と対策

最後に、多くの就活生が陥りがちな失敗例とその対策を知っておきましょう。自分に当てはまっていないかチェックして、もし心当たりがあればすぐに見直すことが大切です。

失敗①:給与や福利厚生などの「条件面」のみを伝える

給与や福利厚生、勤務地といった条件面を重視すること自体は、決して悪いことではありません。しかし、それだけを伝えてしまうと、「仕事内容には興味がなく、条件さえ良ければどこでもいいのでは?」と採用担当者に思われてしまうリスクがあります。

もし条件面について触れる場合は、必ず仕事への意欲や貢献意欲とセットで伝えるようにしましょう。「貴社の充実した研修制度を活用して専門性を高め、一日も早く戦力として貢献したいです」のように、制度を活かしてどう活躍したいかまで語ることが重要です。

失敗②:どの企業にも当てはまる抽象的な内容になる

「社会に貢献したい」「成長したい」といった言葉は、立派な動機ですが、あまりにも抽象的で、どの企業にも当てはまってしまいます。これだけでは、なぜこの会社を志望しているのか、あなたの熱意が伝わりません。

大切なのは、「なぜこの会社で社会貢献したいのか」「この会社でどのように成長したいのか」を具体的に語ることです。その企業の事業内容や社風、製品・サービスと結びつけて、「貴社の〇〇という事業を通じて、△△という社会課題を解決したい」というように、あなただけの言葉で説明する必要があります。

失敗③:自分の経験と軸が繋がっていない(説得力不足)

企業選びの軸に説得力がない最大の原因は、あなた自身の経験(原体験)との結びつきが弱いことです。どこかで見聞きしたような、取ってつけたような理由では、面接官にすぐに見抜かれてしまいます。

なぜその軸を大切にするようになったのか、そのきっかけとなった出来事は何だったのか。もう一度、自己分析を深く行い、自分の過去を振り返ってみましょう。あなた自身の経験に基づいた言葉で語ることで、初めてその軸に魂が宿り、相手を納得させる力を持つようになります。

対策:自己分析と企業研究の「接点」を再確認する

これらの失敗を防ぐための最も効果的な対策は、改めて「自己分析」と「企業研究」を行い、その「接点」を見つけ出すことです。自己分析で「自分が何をしたいのか、何に価値を感じるのか(Will/Value)」を明確にし、企業研究で「その企業が何を提供できるのか、何を求めているのか(Can/Need)」を深く理解します。

この2つの円が重なる部分こそが、あなただけの、そして説得力のある「企業選びの軸」になるはずです。少し面倒に感じるかもしれませんが、この作業を丁寧に行うことが、内定への一番の近道になります。

自分に合った「企業選びの軸」を見つけるための3ステップ

「そうは言っても、自分の軸が何なのか分からない…」と悩んでいる人も多いはず。大丈夫です!ここからは、誰かの真似ではない、あなただけの企業選びの軸を見つけるための具体的な3つのステップを紹介します。

Step1:モチベーショングラフで過去の充実感を分析する

まずは、自分の過去を振り返り、どんな時にモチベーションが上がったり下がったりしたかを可視化する「モチベーショングラフ」を作成してみましょう。横軸に時間(小学生〜現在)、縦軸にモチベーションの高さをとって、これまでの人生の浮き沈みを一本の線で描いてみてください。

そして、モチベーションが高かった時期に「なぜ楽しかったのか?」「何にやりがいを感じていたのか?」を深掘りします。逆に、低かった時期は「何が嫌だったのか?」を考えます。これにより、あなたがどんな環境で力を発揮でき、何に喜びを感じるのか、自分自身の価値観が客観的に見えてきます。

Step2:絶対に譲れない条件と、あれば嬉しい条件を分ける

Step1で見えてきた自分の価値観をもとに、企業選びにおける条件を整理します。この時、すべての条件を並列で考えるのではなく、「Must(これだけは絶対に譲れない条件)」と「Want(あれば嬉しい条件)」に分けて優先順位をつけることがポイントです。

例えば、「チームで協力する風土」はMustだけど、「勤務地が名古屋市内」はWant、といった具合です。すべての希望を100%満たす企業を見つけるのは難しいかもしれません。しかし、自分の中で軸に優先順位をつけておくことで、企業選びで迷った時の判断基準になり、効率的に就職活動を進めることができます。

Step3:OB・OG訪問やインターンで「現場のリアル」を確認する

自己分析で考えた「自分の軸(仮説)」が、本当に正しいのかを検証するステップです。そのために有効なのが、OB・OG訪問やインターンシップ。実際にその企業で働いている社員の方から話を聞いたり、仕事を体験したりすることで、「現場のリアル」を知ることができます。

「若手の成長を支援する社風だと聞いていたけど、実際はどんな制度があるんだろう?」「チームワークを重視しているとサイトには書いてあるけど、部署の雰囲気はどうなんだろう?」といった疑問を直接ぶつけてみましょう。名古屋駅周辺で開かれる合同説明会や、大学のキャリアセンターも積極的に活用して、自分の軸の解像度を高めていくことが、入社後のミスマッチを防ぐ上で非常に重要です。

まとめ

「企業選びで重視すること」は、就職活動において自分らしさをアピールするための重要な質問です。企業がこの質問をするのは、あなたとの相性(カルチャーフィット)や入社後の活躍(定着性)、そして志望度の高さを確かめたいから。この意図を理解した上で、ESや面接に臨むことが大切です。

評価される回答を作るコツは、「過去の経験(原体験)」と紐づけて説得力を持たせ、「その企業でなければならない理由」を明確にし、最後に入社後の「貢献意欲」まで示すこと。そして、その土台となるのが、あなただけの「企業選びの軸」です。モチベーショングラフなどを使って自己分析を深め、インターンシップなどで企業研究を進めることで、誰にも真似できない、あなただけの強固な軸が見つかるはずです。この記事を参考に、自信を持ってES作成や面接に挑んでください。応援しています!

記事のFAQ

Q1. 企業選びの軸は、いくつくらい言うのがベストですか?

基本的には、最も重視することを1つ、多くても2つに絞って伝えるのがおすすめです。複数の軸を伝えると、一つひとつの印象が薄れてしまい、結局何が一番大切なのかが伝わりにくくなる可能性があります。最も伝えたい軸を一つに定め、その理由や背景となるエピソードを深く語る方が、採用担当者の記憶に残りやすくなります。

Q2. 軸が複数ある場合、企業ごとに変えてもいいのでしょうか?

あなたの価値観から生まれた本質的な軸であれば、大きく変える必要はありません。ただし、応募する企業の特徴に合わせて、アピールする側面や伝え方を調整するのは有効な戦略です。例えば、「挑戦」と「地域貢献」という2つの軸がある場合、ベンチャー企業には「挑戦」の側面を、地元のインフラ企業には「地域貢献」の側面をより強調して話す、といった工夫が考えられます。

Q3. 正直、企業選びの軸が思いつきません。「特にありません」はNGですか?

「特にありません」と答えるのは絶対に避けましょう。仕事への意欲が低い、あるいは自己分析ができていないと判断されてしまいます。もし本当に思いつかない場合は、この記事で紹介した「自分に合った軸を見つける3ステップ」をぜひ試してみてください。まずは「嫌なこと」から考えてみるのも一つの手です。「個人プレーよりもチームで働きたい」「ルーティンワークは苦手」など、消去法で考えていくと、自分が大切にしたい価値観が見えてくることがあります。

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