キャリア相談・ノウハウ編

IT業界は未経験の新卒でも大丈夫?内定獲得や秘訣とおすすめ職種を解説

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「IT業界って理系のイメージが強いし、プログラミング経験がないと無理かな…」「将来性があるのはわかるけど、文系の自分には縁がない世界かも」なんて、初めての就職活動で不安を感じていませんか?

でも、安心してください!実は、新卒採用においては、多くのIT企業が未経験者を積極的に採用しています。大切なのは、現時点でのスキルよりも「これから学び、成長できるか」というポテンシャルです。

結論、未経験でも新卒でIT業界への入社は可能!

多くの学生が抱く「未経験だからIT業界は無理かも」という不安を、まずはここで払拭させてください。結論から言うと、未経験の新卒学生がIT業界に入るチャンスは十分にあります。大切なのは、企業が新卒採用で何を見ているのかを正しく理解することです。

なぜ未経験の新卒でもIT業界に挑戦できるのか?

IT業界が未経験の新卒を歓迎する背景には、大きく二つの理由があります。一つは、業界全体が深刻な人手不足に直面していること。経済産業省の調査でも、将来的にIT人材が大幅に不足すると予測されており 、多くの企業が若手人材の確保と育成に力を入れています。名古屋駅周辺のIT企業も、新卒採用に積極的な会社がたくさんありますよ。

もう一つの理由は、新卒採用では「ポテンシャル」が重視されるからです。企業は完成されたスキルを持つ人材ではなく、入社後に自社の文化に染まりながら成長してくれる「原石」を求めています。長期的な視点で人材を育てたいと考えているため、現時点でのスキルよりも、学習意欲や人柄といった将来性を見て採用を判断するケースが多いのです。

未経験でIT業界へエンジニアとして入社するためのポイント

未経験でもチャンスがあるとはいえ、もちろん何の準備もなしに内定を勝ち取るのは簡単ではありません。ここでは、他の就活生と差をつけ、内定の可能性をグッと高めるための具体的なアクションを4つ紹介します。今日から始められることばかりなので、ぜひ参考にしてください!

自己分析で「なぜIT業界なのか」を明確にする

面接で必ず聞かれるのが「なぜIT業界を志望するのですか?」という質問です。「将来性があるから」「成長できそうだから」といった漠然とした答えでは、採用担当者の心には響きません。大切なのは、あなた自身の経験や価値観とIT業界を結びつけ、自分だけの志望動機を語ることです。

例えば、「大学のサークル活動で、非効率な情報共有をスプレッドシートで改善した経験から、ITで課題を解決する仕事に興味を持った」というように、具体的なエピソードを交えて話せると説得力が増します。まずは自己分析を深め、自分の言葉で「なぜITなのか」を語れるように準備しましょう。

プログラミングの基礎学習とポートフォリオ作成

学習意欲や主体性をアピールする最も効果的な方法が、自主的なプログラミング学習です。最近は無料のオンライン学習サイトも充実しており、独学でも十分に基礎を学ぶことができます。まずは簡単なWebサイトやアプリでも良いので、何か一つ「自分の作品(ポートフォリオ)」を作ってみることを強くおすすめします。

ポートフォリオがあれば、あなたが「口先だけでなく、実際に行動できる人材である」ことを証明できます。完成度が高くなくても問題ありません。大切なのは、自分で目標を立て、試行錯誤しながら形にしたというプロセスそのものです。その経験は、面接で語る強力な武器になるはずです!

IT関連の資格取得で意欲を示す

「何か形になるもので意欲を示したい!」という人には、IT関連の資格取得もおすすめです。特に「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」は、ITの基礎知識を体系的に問う国家資格で、未経験者でも挑戦しやすいでしょう 。

資格を持っていることが直接採用に結びつくわけではありませんが、IT業界への高い関心と、目標に向かって努力できる姿勢を客観的に示すことができます。履歴書に書けるだけでなく、自分自身の知識の土台作りにも役立つので、挑戦する価値は十分にあります。

IT業界への就活で必要となるスキル

IT業界で働くには、プログラミングのような専門スキル以外にも、職種を問わず求められる共通のスキルがあります。これらのスキルは、実は大学での学びやサークル、アルバイト経験の中でも十分にアピールできるものばかり。自己PRを作成する際のヒントにしてください。

コミュニケーション能力

「IT業界の仕事は、パソコンに向かって一人で黙々と作業するイメージ…」と思っていませんか?実はその逆で、ほとんどの仕事はチームで行われます。そのため、メンバーと円滑に意思疎通を図るコミュニケーション能力が極めて重要になります。

開発プロジェクトでは、進捗の報告や仕様の確認、他のメンバーとの連携が欠かせません。また、営業職やコンサルタントであれば、顧客の要望を正確にヒアリングする力が求められます。アルバイトでの接客経験や、サークルでイベントを企画した経験など、他者と協力して何かを成し遂げたエピソードは、強力なアピール材料になります。

学習意欲と主体性

IT業界の最大の特徴は、技術の進化が非常に速いことです。昨日まで最新だった技術が、今日にはもう古くなっている、なんてことも珍しくありません。だからこそ、常に新しい知識や技術を学び続ける「学習意欲」と、誰かに言われるのを待つのではなく自ら情報を掴みに行く「主体性」が不可欠です。

面接では、「最近気になっているITニュースはありますか?」といった質問をされることもあります。日頃からIT関連のニュースにアンテナを張り、自分なりに情報を収集・分析する習慣をつけておくと良いでしょう。受け身ではなく、自ら学び成長し続ける姿勢こそが、IT業界で長く活躍するための鍵となります。

IT業界で未経験におすすめの分野

IT業界と一口に言っても、その領域は非常に広いです。ここでは、特に未経験者の採用実績が豊富で、入社後の研修制度が整っていることが多い分野を3つピックアップして紹介します。それぞれの特徴を知って、自分の興味や適性に合う分野を見つけてみてください。

Web制作・開発

WebサイトやWebアプリケーションを制作する分野は、未経験者にとって最もイメージしやすく、挑戦しやすい領域の一つです。ユーザーが直接目にする画面を作る「フロントエンド」と、その裏側のデータ処理などを担う「バックエンド」という役割があります。

この分野の魅力は、学習した成果がブラウザ上で目に見える形で現れるため、モチベーションを維持しやすいことです。自分で作ったWebサイトが動いた時の感動は格別ですよ!また、ポートフォリオも作成しやすいため、就職活動で自分のスキルや意欲を具体的にアピールしやすいというメリットもあります。

インフラ(ネットワーク/サーバー)

私たちが普段何気なく使っているインターネットやアプリは、ネットワークやサーバーといった「インフラ」の上で動いています。インフラエンジニアは、このITシステムの基盤を設計・構築し、安定して稼働するように運用・保守する、まさに縁の下の力持ちです。

24時間365日、社会のシステムを支えるという社会貢献性の高さが大きなやりがいです。また、覚えるべき知識が体系化されているため、未経験からでも研修を通じて着実にスキルを身につけやすいという特徴があります。コツコツと知識を積み上げていくのが得意な人に向いている分野と言えるでしょう。

IT業界でエンジニア以外におすすめの4つ職種

IT業界には、プログラミング以外のスキルを活かして活躍できる職種がたくさんあります。ここでは、特におすすめの4つの職種を紹介します。

①ITコンサルタント(業務改善・DX支援)

ITコンサルタントは、企業の経営層が抱える課題をヒアリングし、ITの力を使って解決策を提案・実行する専門職です。例えば、「売上を伸ばしたい」「業務を効率化したい」といったクライアントの要望に対し、最適なITシステムの導入や業務プロセスの改善などを支援します。

この仕事には、プログラミングスキル以上に、課題の本質を見抜く高い論理的思考力や、経営層と対等に渡り合うためのコミュニケーション能力が求められます。企業の成長に直接貢献できる、非常にやりがいの大きい仕事です。

②PM・PMアシスタント(プロジェクト管理)

PM(プロジェクトマネージャー)は、システム開発などのプロジェクト全体の責任者として、予算・品質・納期の管理を行うリーダー役です。新卒でいきなりPMになることは稀で、まずはアシスタントとして、スケジュール管理や会議の議事録作成、チーム内の調整役などを担うことからキャリアをスタートします。

多くの人を巻き込み、一つの目標に向かってチームを動かしていく仕事なので、リーダーシップや調整力を発揮したい人にはぴったりです。大学のサークルやゼミでリーダー経験がある人は、その経験を存分に活かせるでしょう。

③カスタマーサクセス(SaaS企業)

近年急成長しているSaaS(Software as a Service)企業などで注目されているのが、カスタマーサクセスという職種です。自社サービスを導入した顧客に対し、そのサービスを最大限に活用してビジネス上の成功を収めてもらうための支援を行います。

単なる問い合わせ対応(カスタマーサポート)とは異なり、能動的に顧客に働きかけ、成功体験を創出することがミッションです。顧客に深く寄り添う傾聴力や課題解決能力が求められ、「〇〇さんのおかげで業務が楽になったよ、ありがとう!」と直接感謝される機会も多い、魅力的な仕事です。

④営業職(ITソリューション営業)

IT業界の営業は、単に製品を売る「モノ売り」ではありません。顧客が抱えるビジネス上の課題を丁寧にヒアリングし、その解決策として自社のIT製品やサービスを提案する「課題解決型」の営業スタイルが主流です。

そのため、ITの知識はもちろんのこと、顧客の業界知識やビジネスモデルを深く理解する必要があります。文系出身者が持つコミュニケーション能力や交渉力を最も活かしやすい職種の一つであり、多くの先輩たちが第一線で活躍しています。名古屋や東海地方の製造業を相手に、ITで貢献するといった働き方も可能です。

まとめ

IT業界は人手不足を背景にポテンシャル採用が活発で、未経験からでも挑戦できる門戸は広く開かれています。内定を勝ち取るためには、「なぜIT業界なのか」という志望動機を明確にし、企業研究や自主学習といった主体的な行動が不可欠です。

また、IT業界の仕事はエンジニアだけではありません。ITコンサルタントや営業職、カスタマーサクセスなど、あなたの強みを活かせる多様な職種が存在します。固定観念にとらわれず、広い視野でキャリアの可能性を探ってみましょう!

「IT業界 未経験 新卒」に関するよくある質問

Q1. 文系でも本当に大丈夫ですか?

A. はい、全く問題ありません!本記事で紹介したITコンサルタントや営業職はもちろん、研修制度が充実している企業では、文系出身のエンジニアも数多く活躍しています。物事を論理的に考える力や、文章で分かりやすく伝える力など、文系の学問で培ったスキルが活きる場面は非常に多いですよ。

Q2. プログラミングスクールに通う必要はありますか?

A. 必須ではありません。最近は質の高い無料のオンライン学習サービスも多いため、独学でも十分に基礎を習得することは可能です。ただし、「一人だとモチベーションが続かない」「効率的に学びたい」という場合は、スクールに通うのも有効な選択肢です。ご自身の学習スタイルや予算に合わせて検討してみるのが良いでしょう。

Q3. 入社後の研修はどのようなものがありますか?

A. 企業によって様々ですが、一般的には入社後2〜3ヶ月程度の集合研修が行われることが多いです。ビジネスマナーといった社会人としての基礎から、ITの基本知識、プログラミング言語の演習まで、未経験者を前提としたカリキュラムが組まれています。その後、各部署に配属され、先輩社員の指導のもとで実務を経験するOJT(On-the-Job Training)に移るのが一般的な流れです。

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